DCPAM を用いた計算の準備

DCPAM を用いた気候値計算の準備について説明する (確認する).

概要

基本的にはDCPAMウェブページの説明に従う.

説明のために現在のディレクトリを <TOPDIR> と書く.

読み込みデータの準備

<TOPDIR> に読み込みデータ配置のためのディレクトリ data_Venus を作成.

$ cd <TOPDIR>
$ mkdir data_Venus
$ cd data_Venus

こちらから下のファイルをダウンロード.

  • sp_for_Venus_T021_MGN_truncT018.nc : 地形 (Magellan)
  • Venus_ProfB.nc : VIRA 低緯度プロファイル

並列計算のためにファイルを分割する. 詳しい方法の基本としてまずこちらを参照すること.

ソースの準備

DCPAM のソースはこちらのファイルを用いる.

  • dcpam5-2025-03-04.tgz

ダウンロードして展開.

$ tar xvf dcpam-....tgz
$ cd dcpam5-2025-03-04

コンパイル

コンパイル方法の詳細についてはDCPAMウェブページを参照してもらうとして, debian 上であれば, 必要パッケージをインストールの上で下のようにコンパイルできる (エラーに応じて随時パッケージを足せばよい).

ここでは並列実行を考え, compile_with_pkgs.sh 内の

#export MPIFLAG='yes'

のコメントを外す (有効にする). さらに, v2 の k 分布テーブルを用いるようであれば compile_with_pkgs.sh 内の FFLAGS に -DKDV2 を指定する (下のコメントを外す).

#export FFLAGS="-O2 -g -fopenmp ... -DKDONLY -DKDV2"

その上で下のようにスクリプトを実行.

$ bash compile_with_pkgs.sh

"You have successfully built dcpam5." と表示されればコンパイル完了.