非一様波数解像度の影響評価

概要

  • 非一様な波数解像度の影響を確認する.

作業ディレクトリの準備

計算を行うソースプログラムをコピーし, 作業用ディレクトリを作成する. (以下の XXXX-XX-XX は使用しているファイルに合わせること. 下に示す作成するディレクトリ名は例なので好きに付けて良い.)

$ cd radmodels2-XXXX-XX-XX
$ cp -Rp lbl_k-dist lbl_dwn01.0e2+10.0e2
$ cd lbl_dwn01.0e2+10.0e2

以後の作業は lbl_dwn01.0e2+10.0e2 内で行う.

手順

  • 大気プロファイルの準備 (prog01.0) (「金星大気放射計算」の「大気プロファイルの準備 (prog01.0)」と同じ)
  • 計算波数の指定 (prog02.0)
  • ラインバイライン吸収係数計算 (prog02.1) (「金星大気放射計算」の「ラインバイライン吸収係数計算 (prog02.1)」と同じ)
  • ラインバイライン粒子光学パラメータ計算 (prog02.2) (「金星大気放射計算」の「ラインバイライン粒子光学パラメータ計算 (prog02.2)」と同じ)
  • ラインバイライン入射放射フラックス計算 (prog02.3) (「金星大気放射計算」の「ラインバイライン入射放射フラックス計算 (prog02.3)」と同じ)
  • ラインバイライン放射フラックス・加熱率計算 (prog03.0) (「金星大気放射計算」の「ラインバイライン放射フラックス・加熱率計算 (prog03.0)」と同じ)
  • 結果の確認
    • RMSE まとめ
      • 解像度の上昇とともに (当然) RMSE は減少する傾向にある.
      • 最適な解像度はこの結果を用いて何らかの物理的な考察に基づいて決定することになる.
      • ここでは比較的少ない計算量で金星大気構造を決定できる放射モデルとしての k 分布テーブルの作成を目指すとすると, 現時点では最適解を決定できない.
      • ひとまず, 惑星放射/太陽放射の上向き/下向き放射フラックスの二乗平均誤差の和に注目し, ここではその和が *** 1 W m-2 *** 以下となる波数解像度を選んで k 分布テーブルを作成し, 大気構造を決定してみることにする.
        • その上で改善の余地があれば改めて解像度を調整してやり直す.
      • この基準では波数解像度 0.5 cm-1 (k < 7700 cm-1), 5 cm-1 (k > 7700 cm-1) で要求を満たすため, 今後はひとまずこの解像度でのラインバイライン計算結果を用いて k 分布テーブルを作成する.